Netflix『アフター・ライフ』感想(ネタバレ注意)妻を亡くしたトニーは自暴自棄になる

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キタキタ!

私はイギリスドラマが大好きなんです。

だから、Netflixにイギリスドラマが追加されるのを待ち遠しにしていました。そんなときに追加されたアフター・ライフなるイギリスドラマ。

しかも、予告をみると妻を亡くした男が暴言を吐きまくってて面白そうじゃないですか。これは見るしかないってことでアフター・ライフを早速視聴しました。

妻を亡くし自殺未遂をしたトニー

やりたい放題な上、それをスーパーパワーだと言い放つトニーに、新聞社タンベリー・ガゼットの同僚らはうんざり。新聞社に新人記者がやってくる。

人はいつか死ぬ、なんてことは分かりきってる。

この1秒の間に多くの人間が死んでいるだろうし、これから自分の親や兄弟が死ぬこともあるでしょう。いずれは自分も寿命を迎えて死にます。

だから、死はありふれていて驚くに値しないけど、それはあくまでも他人の死だから。最愛の人だったらどうだろう。

妻だったら?

辛いですよね。

実際トニーは辛かった。

だから、自殺をしようとして、失敗した。

失敗した理由がなかなかに可愛らしい。ペットに餌をやっていなかったから。やっていないというか、ドッグフードがなかったから買いに行かないといけなかった。

だから、自殺ができず今も生きている。トニーは犬に助けられ、犬も飢えることはなくなった。なんというか、この関係エモいですよね。

でも自暴自棄なのは変わらない

アフター・ライフの面白いところは、自殺という名のスーパーパワーを手に入れたトニーがいかにして妻の死を乗り越えるかということ。結論からいうと、愛というありがちな展開ではあるんですが、そこに至るまでブラックコメディーやヒューマンドラマで包み込んでいるため、新鮮味あふれる話になっています。

トニーは犬に助けられた。これも愛ですよね。でも、犬の愛があるからと言って妻の死を乗り越えられるかというと難しいでしょう。

私は猫を飼っていて、大体のことは猫のことを考えるだけで乗り越えることができます。しかし、死すら厭わない状態でも何とかなるかというと、その自信はありません。

どれだけ猫のことが好きでも自殺は衝動的なものですから。でも、面白いことにトニーは衝動的ではありませんでした。

いや、言動に関してはおそらく衝動的です。スーパーパワーがある以上、人に気を使う必要はないと言っている通り、誰彼かわまずに暴言を吐きます。相手がどう思うが関係ないし、なんなら相手が傷ついたほうがスッキリする。

だから、暴言は吐くしどうせ死ぬんだからと薬をやったりします。でも、なんだかんだ作中で自殺しようとしたのは1回だけ。その1回だって犬の愛に救われました。

自殺を考えているトニーの物語としては、作中で1回しか自殺未遂がないのは奇妙なことだと思いました。

そこで思うのは、妻の死はショックだし辛いんだろうけど、なんだかんだ周りが気にしてくれているから留まっているんじゃないのかなって。

同じ新聞社に勤める親友に嫌味を言うだけの関係の女性。新しく入った部下になんだかんだ自分を雇い続けてくれる義兄。

孤独じゃない時点でめちゃくちゃ恵まれているし、あれだけ暴言を吐いても誰もが気にしてくれるってやっぱり恵まれてるんですよね。

そのことを何だかんだ理解しているのがトニーなんだと思います。

そんなトニーが自殺という名のスーパーパワーを持ちながら使おうとしないのは何故なのか。いかにしてスーパーパワーを手放すことになったのか。それをコメディー調に描いているのがアフター・ライフというドラマの面白さです。

アフター・ライフの感想(ネタバレあり)

アフター・ライフはコメディーだと言っておきながらなんですけど、私はあまりコメディーとしては見れませんでした。

だって、コメディーという割には暴言吐くし好き勝手にする。こういう物語って最後には捕まったり死ぬんだとなんとなく思っていました。

だから、素直に笑えずどちらかというとドキドキ状態。いつトニーの悪事がバレて捕まるんだろう。最後にトラックが突っ込んでこないのか、など。

ブラックコメディーだからこそそういう終わり方があるんじゃないかと考えていた結果、めちゃくちゃハッピーエンドだったんで本当に戸惑いました。

愛に救われるってどういうことや!

とまぁ、そんな捻くれた見方をしていた私は見事に当てがハズレ、見当違いなことを考えていたため十分に楽しめませんでした。

じゃあ、つまらないかというとそんなことはありません。

ただ、見方を違えると微妙だよねという…。

ところで話が変わるんですけど、アフター・ライフの制作陣を知って驚いたことがあります。このアフター・ライフの監督ってトニー役をやっていた方なんですね。

最近になって海外の映画やドラマを見始めたのでびっくりです。

トニー役兼監督のリッキー・ジャーヴェイスを調べるとイギリスの俳優兼監督兼脚本兼コメディアンというハイスペックな人物でした。

しかも、十数年前から脚本をやったり演じたりと大ベテラン。

アフター・ライフでもっとも驚いたことは監督と役者が同じだったということかもしれません。アフター・ライフはそれなりに気に入った作品なので、暇があればリッキー・ジャーヴェイスの作品を漁ってみたいと思います。

とろーるまん

とろーるまん

無職なので無料で読めるなろう系の感想が多め…。好きな漫画は薬屋のひとりごと。好きな小説は三秋縋の君の話。好きなゲームはオーバーウォッチ。最近はミーハーらしくAPEXを嗜んでいます。

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